一口に手袋と言っても素材や種類、作業内容によって最適なものが違います。
今回は、様々な用途に最適な手袋をご紹介していきます。
まずはおなじみの「軍手」です
軍手の起源は、江戸時代末期に鉄砲を素手で触って錆びないように兵士に手袋をさせたことが始まりのようで、のちに日本軍の兵士が用いたことに由来しているそうです(^^)/
軍手は素材と編み方によって丈夫さや価格が異なります。さらに、軍手を編む機械の針の密度・糸の太さ・そして編む糸の本数で違いが出てきます。
同じ12双入り軍手でもこんなに違います。
更に、手のひら部分にスベリ止めを施した”スベリ止め軍手”もあり、多種多様なシーンで利用されています。
安価でも使い道の幅が広く、日常の作業やアウトドア・ガーデニング・防災用としても用意しておきたい手袋が「軍手」です!
次にご紹介するのが、グリップ力に優れた「コーティング手袋」です。
コーティングの種類は大きく分けて3種類あります。
フィット感、グリップ力、強度に優れ、特にすべり止め効果が高く”掴む”、”運ぶ”などの手先に力の入る作業に適した「天然ゴム」手袋。
耐油性と耐摩耗性に優れ、機械整備など油を伴う作業に適した「ニトリル」手袋。
薄く柔らかで、フィット感に優れた発泡性のウレタン樹脂で、抜群の柔軟性で指先を使う作業に最適な「ウレタン」手袋。
最近ではスマホの操作も手袋のままで出来るものもあります(^^) この時期、草むしりや家庭菜園などにも重宝されています。
次にご紹介するのは「革手袋」です。
一般的な”牛革”表面の、柔らかくきめの細かい部分を”銀革”や”クレスト”と言い、使うほどに馴染んでいきます。
更に、銀革の下の層を”床革”と言い、コストが安く肉厚で丈夫になっています。火にも強いので、溶接作業や建設業など手を酷使する作業に適しています。
”銀革”、”クレスト”を使用した革手の例。
”床革”を使用した革手の例。
加工の仕方でも特徴的なものがあり、その代表的なもので”オイル加工”があります。
床革にオイルで加工した革手は柔らかく、濡れても硬くならず水で洗うこともできて便利です(^^)/
他には手袋の内側に綿メリヤスを縫い合わせたものがあり、汗やベタつき、ムレを少なくし革のニオイも付きにくく、さらに保温性もあるものがあります。
”オイル加工”された革手の例。
”内綿”の革手の例。
牛革手袋の意外な使い方として、山菜採りやトゲのある植物を触るとき・キャンプで火を使う時に利用すると安全に作業でき便利ですよ(^^♪
”豚革”は柔らかくフィット感に優れ、濡れても硬くなりにくく価格もお手頃です。指先を使う作業に向いています。
”合成皮革”は天然皮革と違い、均一な素材でナイロンやポリエステルなどの樹脂層をコーティングしたもので、柔らかくフィット感が良いうえにスベリ止め効果にも優れた使い勝手のよい手袋です。様々な用途に合わせた、多種多様な手袋があり、デザイン性やカラーも豊富です。
最後に、手袋の中でも特殊なものをご紹介致します。
水仕事や洗車などに便利な「腕カバー付き手袋」
建設現場や工場、ガラス加工など鋭利なもの、刃物を使用する作業で手を保護する「切創手袋」
建設機械、チェーンソー、草刈り機などの振動から手を守る「防振手袋」
夜間、ライトなどの光を反射し視認性を高める「光グローブ」
まだまだたくさん種類があります(^^)/ 詳しくはお店で確認してみてください!